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高瀬舟・・・森鴎外 

DSC02567.jpg


高瀬舟は、江戸時代、島流しにする罪人を京都から
大阪へ移送するのに使われた船であった。

その罪人を監視して送っていく同心に羽田庄兵衛という
ものがあった。たいていの罪人は現世の見納めとばかりに
悲しみや苦しみに包まれているのだが、ある時、喜助と
いう罪人を送って行く時に不思議な体験をした。

それは喜助が少しも悲しみや苦痛の情を見せず、むしろ
晴れ晴れとして、むしろ喜んで島流しに向かっているように
感じたからだ。

不思議に思った庄兵衛は喜助にそのわけをただすと、喜助は
これまでの浮世の苦労に比べたら、これからの島での生活は
むしろその苦労から逃れられて希望すら感じるというのだ。
喜助には、世間の人ががんじがらめに捉えられている欲望と
いうのものが無いのだ。

“庄兵衛はただ漠然と、人の一生というようなことを思ってみた。
人は身に病があると、この病がなかったらと思う。其の日其の日
の食がないと、食って行かれたらと思う。万一の時に備える貯え
がないと、少しでも貯えがあったらと思う。貯えがあっても、また
その貯えがもっと多かったらと思う。

かくのごとくに先から先へと考えてみれば、人はどこまで行って
踏み止まるることができるものやら分からない。それを今目の前で
踏み止まって見せてくれるのがこの喜助だと、庄兵衛は気が付いた。”

日々、欲望の虜となって苦しい生活を強いられている者にとって、
この喜助の無欲の欲は大きな指針となるに違いない。おおきに反省
すべきところがこの身にもあるように思われる。
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